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お金を稼ぐのは大変だ。
今、フルタイムで正社員として働いてはいるものの、月収は手取りで20万に満たない。16万と18万の間を行き来している感じだ。
独り暮らしには正直しんどいものがある。
家賃が6万円、光熱費と通信費など毎月必須でかかってくる必要経費を合わせて約3万円、自炊用の食費が2万円、これで11万円。残りは5万円程度。飲み会に1回参加すれば5,000円ぐらいはすぐにかかってしまう。月に2、3回行けば1万円は軽く超える。
くわえて会社のランチに付き合ったり、誰それの誕生日ケーキを割り勘したり、なんだかんだ交際費に最低でも2万円ぐらいは見積もっておきたいところなのだ。これで3万円。
好きな服だって買いたいし、たまには旅行にだって行きたいし、そうやって使っていると貯金なんてほとんどできないのだ。
贅沢しないで堅実に節約して貯金すれば、もっと沢山お金を貯めていけるだろう。
でもやせ我慢をしてまで守銭奴にはなりたくなかった。
もっと自由に使えるお金が少しでも余分にあれば良いんだけど…というのが最近の私の悩みのタネだ。
副業は推奨こそしていないものの絶対禁止ではないし、実際休日にアルバイトをしている社員もいると風の噂では聞いていた。
かといって、ただでさえ月曜日から金曜日まであまり好きでもないような仕事で1日中拘束されているのに、休みの日にまでバイトの身分であくせく働きたくはない。
ネットビジネスなども聞くには聞くが、やり方がいまひとつ分からないし、どういう仕組みで儲かるのか理解できないまま始めるのには漠然と抵抗があった。
私の会社は中小企業で社員たちは皆給料が低いと口々に言うので、休憩時間などに給湯室で同僚と顔を合わせると、会社の待遇の悪さへの文句合戦が始まる事が多かった。
ある日、たまたま給湯室で一緒になった方に、うちの会社の給料がなかなか上がらないしボーナスも出ない、残業代もほぼゼロ、という事をいつものテンションで気軽に愚痴ってみたら「そうよね、そうよね」と同調してくれた。
その方は30代で、私よりも4年ほど長く会社に勤めている方だったので、私は今後続けていけば待遇は良くなるのか、探りを入れてみた。
「ダメ。全然」
彼女は開き直った笑顔でこう答えた。
「もともと経済力がそこまで大きくないから、自転車操業なんだと思うよ。見切るなら早く見切った方が得策かもね」
この一言で私の一縷の希望は地に落ちた。
「でも、じゃあどうして転職されないんですか?」
そう聞くと、意外な答えが返ってきた。
「ん?あぁ、私、あんまり大きい声じゃ言えないけど、ちょっと副収入があるんだよね」
この方も、休日にバイトをしているのだろうか。
「バイト、とかですか?」と聞くと「ううん」とその方は首を振った。
「違うの。どっちかっていうと、自営かな。私ね、ハーバリウムの講師の資格と、それからネイルアーティストの資格も持ってるの。それを活かして副業してるんだ」
そんな話は初耳だった。
「えー!すごいですね!!」
心から驚き、尊敬のまなざしで見つめると、照れたように笑いながら「それがさ、そんなに大した事でもないの。私がもってる資格は、がんばれば誰でも取れるから」と答えた。
「え!?誰でも?どうやって取ったんですか?教室とか学校に通って?それとも通信とか?」
私はこの話にがぜん興味をもった。
ネイルアートが好きで、自分も講師になれるならばなりたいと思ったからだ。
「通信だよ。私が持ってるハーバリウムとネイルアート以外にもものすごく沢山の種類があるの。例えばLEDレジンクラフトとか、あとアロマテラピーとかもあったかな。とにかく沢山の講座があって、初心者でも誰でも簡単に資格を取る事ができるんだ。しかもどの講座も趣味の延長のような形で始められるから、受講そのものがすごく楽しくて、おすすめだよ」
「へぇ~」
感心して聞いている私に、彼女は更に続けた。
「あ、あなただったら、もしかしたらメイクアップの講座なんかも良いかもしれないね」
「メイクアップ?メイクアップの講座なんていうのもあるんですか?それも・・・資格が・・・?」
私は驚いた。メイクアップで資格?本当だろうか?
「そうそう。私が使った講座は、全部の分野で『認定講師』の資格が取れるんだって。認定講師だから、学んだメイクアップのスキルを人に教えてあげたり、カウンセリングしてあげたりするのに役立つんじゃないかな」
なるほど、確かにそのように仕事に繋げる事はできるかもしれない。
私は元々身だしなみに気を遣うタイプで、小さい頃からお洒落には興味があった。
中学生ぐらいの時からメイクをしたがり、時々母に怒られる事もあったが、それでも特別な日にはきちんとメイクしてもらい、それがやたらと嬉しかった。
大学生になると服装に合わせて色々なメイクを楽しむようになり、それに合わせてネイルも自分で彩るようになった。だから先ほどネイルアートの講座に興味をもったのだ。
そもそも興味があるのは、どちらかと言うとメイクアップの方だった。
「メイクアップ講座は、私は受けてないからどんな内容か、どんな道具がついてくるか分からないけど、ネイルアートやハーバリウムは、必要な道具や材料が全部セットになって送られてくるの。だから何も用意しなくても始められて、本当に助かった。分からないところはいつでも質問できたし、資格取得までのサポートもバッチリだったよ」
そういえば、ハーバリウムを知らなかった、と思った私は、彼女にハーバリウムの何たるかを聞いた。
「ハーバリウムっていうのは、最近はやってる、植物をオイルに浸してビン詰めにする手芸のことだよ。他にもクラフト系の講座、いっぱいあってさ、迷ったんだ」
「例えば?」
「デコパージュとか、レジンアクセサリーとか、クリスタルデコレーションとか、もっと沢山。デコパージュとか、知ってた?紙とか布とかをデコレーションしたいものに張り付けて上からニス塗って固めるんだって。今はそんなものが流行ってるのか~と思って、そういう意味でも勉強になったよ。それでも最近よく耳にするし、テレビでも取り上げられているハーバリウムの方を選んだんだけどね」
そんなに沢山の種類があると知って、私の中に芽生えた興味が大きくなってきた。
「それで、今はどんな感じでお仕事されてるんですか?」
そう聞くと「ハーバリウムは、地元のカルチャーセンターに講師登録して、私たちと同じ世代かもうちょっと上ぐらいのおば様方を相手に講座を開いてるよ。ネイルアートの方は、普通のネイルアーティストさんみたいに、依頼があればネイルアートしてあげてるって感じかな。かなり格安設定だけど、それでも好きな事を楽しみながらやって、それでお小遣いまでもらえちゃうから、ホントにおすすめだよ、この趣味副業」
そして彼女は「URLだけ後で共有するから、ヒマな時見てみて!」と言ってデスクに戻っていった。
その日の晩、私は早速同僚に送ってもらったURLにアクセスして、講座一覧を眺めてみた。
予想以上に沢山のラインナップで、どこから詳しくみていこうか迷ってしまった。
受講の値段も、10万円を超えないくらいものがほとんどだし、ひとつ受講して、良ければ次にもチャレンジできる、簡単に趣味でお金を稼ぐ方法、好きなことを仕事にする方法があると思うと、わくわくした。
これから私の挑戦が始まる。ドキドキしながら私は端から講座の詳細を見ていく事にした。
希望に胸が膨らむ。いよいよ、好きなことを仕事にする一歩を踏み出す時だ。