離婚したくなる時、離婚を考える時の離婚危機の乗り越え方、夫婦仲の修復方法、良くする秘訣。
どんなに仲の良い夫婦でも問題を抱えているもので、「離婚したい」と思う瞬間は誰にでもあるものです。
夫婦が本当にピンチになった時、別れる道しかないように思われますが、それでも修復できる道が残されていることも多々あります。
こちらでは離婚危機を迎えた夫婦の夫婦仲の修復方法、良くする秘訣をご紹介します。
離婚危機は乗り越えられる
離婚危機というのは、多くの夫婦にやってくるものです。はたから見てどんなに仲が良いように見えても、実際は関係が冷え切っているという夫婦はたくさんいます。
筆者は20代で結婚し、5年間の結婚生活を経て離婚、その後再婚して現在に至ります。離婚したことを後悔しているわけではありませんが、夫婦の離婚危機というのは、夫と妻の行動と心がけ次第で、乗り越えられると感じることがよくあります。
特に子供がいる夫婦の場合、子供のために離婚だけはしたくない、以前のように良い関係になりたいと願っている夫婦も多いのです。
しかし、離婚危機を乗り越えるためには、まずは問題から目を背けず、そこから二人でどうすれば良いかを考えていく必要があります。
離婚したくなる時、離婚を考える時、原因、理由
離婚の原因や理由は、一つではありません。筆者の場合も、長い期間の夫への不満の積み重ねが、ストレスという形で精神を追い込んでいきました。
けれどやはり、離婚したくなる時、離婚を考える時には決定的な理由があります。その問題を認めずして、関係を改善することはできないのです。
1.性格の不一致
お互い許せないと思うことがずれている、価値観が合わずに一緒にいると疲れる、というのは、性格の不一致が原因です。結婚を決めた際には「気が合う」「性格が合う」と感じた相手なのに、夫婦生活を送る中で、だんだん合わないと感じる部分が増えてくるのです。
筆者の場合、最初の結婚では子供がおらず、お互いに干渉することもなければ協力することもありませんでした。趣味や好きなことも違っており、休日でも別々に過ごすことが多かったです。
元夫は大切なことを話し合って決めるタイプではなく、一人で決めて事後報告する、といったスタイルでもありました。それを頼もしいと感じる女性もいれば、そのことに対して悲しく感じるタイプもいます。筆者の場合後者であったため、ストレスが少しずつ溜まっていったのだと思います。
2.どちらかの浮気
不倫、浮気は決定的な離婚の原因になります。浮気をされた側にしてみれば、裏切られたという思いはもちろんのこと、相手に対してとことん幻滅するきっかけにもなるでしょう。自分のプライドがひどく傷つけられ、トラウマのようになってしまう人もいます。
一度だけの浮気だからと許せる人も中にはいるかもしれませんが、普通はたった一度の浮気でも、その後相手のことを信用するのは難しくなります。何度話し合いを重ねてもやはり許せない、割り切れないという思いが強く、結局離婚してしまうケースも多いのです。
3.モラハラ、精神的暴力
目には見えない言葉の暴力、家庭内のモラル・ハラスメントは近年深刻な問題となっています。
最初は優しいと感じた夫が、結婚生活の中で妻に対して暴言を吐く、妻の意見を尊重せず、逆に自信を無くさせるようなことを言い続けるようになります。常に自分が正しいと思って疑わない相手と、狭い密室の中で暮らすことによって、妻は精神的に追い込まれ、「自分は価値のない人間」と洗脳されてしまうのです。
これは筆者にも経験があり、社会的に成功している夫ほど、外では完璧な夫を演じて、家では妻にストレスをぶつけるといったことがあります。モラハラや精神的暴力は目に見えないので、周囲が発見することはまず難しいでしょう。妻の精神が限界に達した時、離婚という選択肢しか残っていないことが多いのです。
4.DV、暴力
夫からDV、暴力を受けている場合、逃げるようにして離婚するというケースが多いです。直接何らかの力を行使する身体的暴力の場合、度を越すと本当に危険で、最悪の場合命に関わることもあります。
暴力を振るう男性は妻に対して、その後豹変したように優しくなる、泣きながら謝るといった特徴があり、女性がつい許してしまうことで、問題の発覚が遅れるということもあります。
5.子育てに関する意見の違い
子供がいる場合、子育てに関する意見の違いや、子育てに無関心、協力しないといった態度が元で、離婚につながることがあります。筆者も子供ができてから気がつきましたが、自分のことはいくら我慢できても、子供のこととなると我慢できないことがあるのです。
例えば普段子育てに非協力的な夫が、義理母の子育てに関する意見を押し付けようとした場合など、妻としてはとても腹が立つものです。そのような子供に関する不満が長く続くようであれば、離婚を考えても不思議ではありません。
6.相手の家族との不仲
結婚は妻と夫だけのものではなく、お互いの家族が深く関わってくるので大変です。最初は分からなかった相手の家族の欠点や迷惑な部分が浮き彫りになり、会うのが億劫になってくることもあります。
年に何度か会う程度なら我慢できても、近所に住んでいる、同居しているという場合には、結婚生活自体がストレスになってくるでしょう。義理の家族に遠慮して自分のやりたいようにできない生活が長く続くと、離婚したいと思うようになってしまうのです。
7.ギャンブルや借金などお金の問題
夫がギャンブルにハマっている、結婚してみたら実は多額の借金があったという場合、妻はとても苦労することになります。借金を一緒に返さなければいけない、ギャンブルで生活費を全部使われてしまう、というような毎日では、結婚したことを後悔するでしょう。
結婚は毎日の生活なので、お金の問題はとても重要。相手に浪費癖があって直らない場合には、離婚するのが正解と考えても仕方ありません。
離婚危機の乗り越え方、壊れかけた夫婦仲の修復方法、夫婦仲を良くする秘訣
もう離婚するしか道はないと思っても、二人のうちどちらかが夫婦仲を修復したいと思う限り、離婚危機を乗り越える余地があります。
ここでは離婚危機にある夫婦の夫婦仲の修復方法、夫婦仲を良くする秘訣をお伝えします。
1.一緒にいる時間をもっと多くする
気持ちが離れていく時は、どうしてもすれ違いが多くなります。お互いに気まずい雰囲気を感じているから、意識的に避けるようになるのです。
けれどそうなったら夫婦の溝はどんどん深まるばかりです。筆者も離婚直前の頃は、家でもできるだけ一緒に過ごさないようにして、言葉を交わさなくてもすむようにしていました。そんな空気はとても息苦しく、お互いのストレスをさらに助長します。「こんな生活なら別れた方が良い」とお互いが思うようになり、離婚してしまうのです。
顔を合わせたくない時でも会わなければいけないのが結婚生活。修復したいという思いがあるなら、一緒に時間を過ごすようにしてみましょう。
テレビ番組を一緒に観る、同じ空間にいて言葉を交わさなくても良いのです。相手を憎むことをやめ、できるだけ時間を共有してみましょう。
2.相手の良い面を見るようにする
関係が悪くなるにはそれなりの理由があり、相手の悪いところばかりにフォーカスしがちです。けれど離婚に至る過程の中では、どちらか一方だけが悪いということはほとんどありません。多かれ少なかれ自分にも問題があること、誰にでも悪いところはあるということを頭に置いてみましょう。
自分が結婚相手に選んだ人なのですから、仲が悪くなった今でも、探せば良い面があるはずです。腹が立っている時には難しいことかもしれませんが、相手の良いところを思い出して、気持ちを落ち着けてみましょう。
3.共通の趣味を持つ
一旦関係が悪くなってしまうと、共通の会話がすっかりなくなってしまい、何を話したら良いのか分からなくなってしまうことがあります。そういった時は、夫婦で何か共通の趣味を持つ、新しいことを始めるのがおすすめです。
釣りをする、毎週映画に行く、英会話を始めるなど、何かを一緒に始めることで、自然と会話が生まれます。二人の関係が悪化していても、共同作業をしているうちに、相手の欠点が気にならなくなってくるのです。
二人で趣味に楽しさを見出すことができれば、夫婦で一緒に行動するきっかけができ、少しずつ笑顔も戻ってくるかもしれません。
4.問題点を話し合う
夫婦の問題点が何なのか、あなたが分かっている場合、それを思い切って切り出してみることで解決することがあります。
例えばセックスレスが問題であれば、切り出しにくい問題ではありますが、思い切って話してみます。男性はプライドが高い人が多いので、女性の方から切り出してくれるのを待っている場合もあります。
いざ話し合ってみれば「それじゃあこれからはこうしよう」と相手から解決に向けて方法を提案してくれるかもしれません。
「どうせ言っても無駄だ」と諦めてしまわずに、相手に気持ちをぶつけてみましょう。
5.カウンセリングなどで第三者の意見を聞く
話せばケンカになってしまう、相手が聞く耳を持ってくれない、という場合には、カウンセリングなど第三者のプロの意見を聞くのもおすすめです。自分たちのことになるとつい感情的になってしまう時には、冷静になって状況を考える良いきっかけにもなります。カウンセラーはプロなので、きちんと話を聞いてくれ、その上で夫婦に応じたアドバイスをしてくれるのです。
夫婦仲を修復したいと思うなら、カウンセリングでもう一度今の関係を見直す、夫婦仲を良くするには何が必要なのか整理してみると良いでしょう。夫に言われると腹が立つ、妻から言われても直せないという人でも、第三者に言われることで冷静に受け止めることができ、素直に聞き入れることができるかもしれません。
6.相手に一方的に不満をぶつけない
ケンカをしている時には、相手に不満をぶつけたくなりますよね。筆者の場合も、夫婦の仲が悪い時はいつも相手を責め立ててしまいたくなります。けれど、実は相手に不満を一方的にぶつけることは、自分の価値を下げてしまうことにもなりかねません。
一方的に相手を責めている状態では、話し合いすらできない状態。そうではなく、自分の不満を相手に言ったら、相手からも意見を求めるようにしましょう。夫婦の問題はどちらにも悪い面があり、それぞれ問題の受け取り方も違います。その違い、問題を埋め合わせていくには、地道に話し合うしかないのです。ですから相手の意見を聞き、その上で本質的な問題は何なのかを考えていくことが大切です。
どうしても離婚するなら後悔しないように
夫婦仲の修復方法を模索し、夫婦の関係を修復するために努力したけれど、やっぱり離婚したいと思う場合には、自分にとって後悔のない離婚にすることが大切です。
離婚する時の慰謝料や養育費など、お金のことももちろん大切ですが、もっとも気をつけるべきなのは自分の気持ちです。
一度離婚を切り出したら、その事実はもう消すことはできません。それでも後悔しない固い意思があるか、何があっても一人でやっていけるのか、そのことをよく自分に問いかけることが必要です。
筆者は専業主婦で子供はおらず、離婚した時には貯金を半分ずつに分けた円満離婚でした。もちろんそのことに後悔はしていませんし、現在でもそれで良かったと思っています。
ただ、いざ離婚してみた後の喪失感、将来への不安、相手に拒否された感覚というのは、想像以上のものでした。何とか立ち直ることができたのは、親からの援助もあり、心機一転留学したからです。新しいものに囲まれて忙しくしている日々だったからこそ、離婚の傷を癒すことができたと思っています。
人によって感じ方はそれぞれですが、「離婚して後悔するかもしれない」とほんの少しでも思うなら、離婚を切り出す前に夫婦仲を修復することをおすすめします。何があっても後悔しないという強い意思、そして離婚に関する条件や準備を整えてから、相手に伝えることが良いでしょう。
最後に
離婚したいと思う時は、心がとても疲れている状態です。離婚について悩むストレスは、さらなる心の疲れを生んでしまいます。離婚について悩んでいる時は、一度深呼吸して心を落ち着けてみましょう。無理に頑張ることをやめ、自分に優しくすることを優先するのです。
自分を肯定し、体と心をゆっくり休める努力をまずしてみてください。心に余裕が生まれれば、物事の見え方が変わってくることもあります。
離婚危機の乗り越え方は夫婦により様々ですので、離婚を回避するためには、離婚経験者含めいろんな人から夫婦仲の修復方法、良くする秘訣などのアドバイスを受け、できることを全てして、それでもダメな時は改めて離婚を考えましょう。前向きに、冷静に物事を考えることで、きっと事態は好転していくでしょう。