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英語の実力を示すための資格、試験の代表といえば、日本国内ならば英語検定、世界レベルで見ると、TOEICなどが王道だろうか。
TOEICの良いところは、検定と違い、合格、不合格ではなく、スコアで実力が分かるようになっているところだろう。
検定試験は、合格してしまえば良いが、あと1点でもダメなものはダメでギリギリのところで不合格になってしまった場合、せっかく払った受験料が丸々ムダになってしまう。
そういった点で、TOEICのように、スコアで実力が分かれば、受験料をムダにすることはない。
そしてTOEICは今かなりポピュラーな英語能力判定試験で、企業でも受験でも、このTOEICのスコアをひとつの基準に、その人の英語能力を把握する傾向にある。
しかし、今僕は、ひとつの壁にぶつかっている。
TOEICの試験が受けられないのだ。
いや、正確には、受けようと思えば受けられない事はない。
しかし、受けるためには、色々な労力をかけないと受けに行けないのだ。
第一に、試験日程だ。
どういうわけか、TOEICの試験は日曜日にばかり開催される。
企業や学校で集団で受験させる場合は、日時指定、場所指定によりオリジナルの手配ができるようだが、個人受験の場合は、日曜日に指定された会場へ出向いていって受験しなければならない。
これが、僕にとっては非常に都合の悪いことだった。
日曜日は、僕がコーチとして指導している地元の中学校のテニス部の練習があり、僕はそれを休まなければならない。テニスコーチは立派な仕事なので、仕事を休んでまでTOEICを受けに行くかと言われると、なかなか重い腰が上がらない。
そして、仕事を休めば当然その日分の謝礼は受け取れず、それは最悪仕方が無いとして飲み込んでも、僕の代わりに生徒たちを指導する代打のコーチを手配しなければならない。
これがまた七面倒なのだ。日曜日にテニスコーチを快く引き受けてくれるようなツテが自分には無かった。
それゆえ、試験日程と時間の点から、そもそもTOEICの試験を受けに行くのが物理的に難しい。
第二に、受験料だ。
これを言っちゃ何も始まらない、というのはごもっともなのだが、TOEICの試験を1回受けるのに6,000円以上がかかる。これだけならまだ良いのだが、我が家があるところから、最寄の試験会場まで、結構離れているため、交通費を足すと、8,000円以上の金額となってしまう。
この出費は正直なかなかだ。
第三に、そもそもTOEICでどこを目指したら良いか分かっていない、という最大の問題が挙げられる。
どういう事かというと、巷に溢れるTOEIC教材の種類が多すぎて、何をどう勉強したら良いのか分からないのだ。自分が何の分野を伸ばすべきなのか、どういった学習方法で英語の力を伸ばしていくべきなのか、そういったところがまるで分からない。
そのため、まず実力試しで、という気軽な気持ちで受けるには、受験料は高すぎるし、試験日程で都合をつけるのも難しい。
そういうわけで、僕はTOEICの試験を受けられずにいるし、それを言い訳に、やりたいなぁと思っている英語の勉強にも情熱が持てずにいた。
そもそもどうして突然こんな話をしだしたのかと言えば、僕が今まで漠然と英語ができたら良いなぁ、英語ができるってかっこいいなぁ、と思っていた憧れのようなものが、ついこの度、現実味を帯びた目標になったからだ。
それは、海外の恵まれない子どもたちにテニスを教える、という海外ボランティア事業の募集を見かけた事から始まった。
僕は今、地元のスポーツクラブでテニスコーチとして働きながら、2つの中学校のテニス部のコーチも務めている。それから、スポーツジムのインストラクターとしても働いている。
給料面では、いわゆる一般的なサラリーマンと比べると、なんとも情けない額になってしまうが、養う家族もいない独身で、今はやりたい事をやれていた方が幸せを感じられるという思いがあり、幸せな毎日を過ごしていた。
しかし、ただただやりたい事だけやり、楽しさだけを追求してきた人生に、本当にこれでいいのか?お前は何か社会貢献しているのか?と問いかける自分がいた。
もちろん、中学生たちを教えるのも、クラブに通う子どもたちを教えるのも、そしてジムに通うサラリーマンや主婦たちをサポートするのも、やりがいはある事だし、彼らにとって有益な時間、実のある時間を過ごしてもらえるよう創意工夫し努力しているので、そういった意味では社会貢献のひとつぐらいはできていると思いたい。
それでも、自分がやっていることは、ただの趣味の延長に過ぎないのでは、という思いを常に抱えて生きていた。何か、成し遂げたいという思いを抱いている自分と、自分にしかできないような事は無いかと探している自分がいつもチラチラと意識のすみに居座っていた。
そんなある日、たまたま駅のホームに掲示されているポスターを見たのが全ての始まりだったのだ。
テニスコーチだけでなく、他の分野のエキスパートたちも募集されていたが、とにかく、僕はその募集に応募したいと強く思った。
条件としては、語学よりも、エキスパートの分野でのキャリアの方が重視されるようではあったが、語学力はあった方が良いに決まっている。
テニスコーチを募集していた国は、大洋州にある国で、英語で指導をすることになっていたので、英語力がものを言いそうな予感がしていた。
そういうわけで、僕はがぜん英語を勉強する事に意欲を示していたというのに、TOEICの試験のしくみのせいで、出鼻をくじかれたというわけだ。
そんな僕に、朗報が届いた。
同じスポーツジムで働いている同僚に、この話をしてみたところ、だったら良いものがある、と言って教えてくれたのだ。
それが「CASEC(キャセック)」だった。
正直、聞いたこともなかった。
「なにそれ?」
と聞くと、色々説明してくれて、分からないところはとりあえずネットで調べろ、と言う。
要は、TOEICよりも気軽に受けられる、英語能力判定試験という事らしい。
どういうところが気軽かというと、いつでもどこでも受験できて、受験料も3,000円ぐらいらしい。
それだけ聞くと確かに受けやすいような印象はある。
ひとまず、家に帰ってから調べてみることにした。
「CASEC」と打ち込んで調べてみると、確かに存在しているもので、英検が開発したものだという事が分かった。それならば安心できる。
受験料は税込みで3,667円だった。
3,000円ぐらいというアバウトな金額を伝えた同僚に「もうちょい高いやん」と突っ込みを入れたが、税込みでこの金額ならば、TOEICよりも安く受験できそうだ。
リーディングと、リスニングの試験で、これはTOEICと同じようなイメージだが、決定的な違いは、自宅などでパソコンで受験ができるというところだった。
これはすごい。正直、おどろいた。
パソコンで受験できる資格試験が増えつつあるこのご時世だが、英語の試験を自宅で受けられるというのは、なかなか新鮮だった。
ということは、カンニングとか、できてしまうんじゃ・・・と一瞬そんなバカみたいな事も思い浮かべてしまったが、それでは結局のところ自分の実力が分からないので意味が無いし、おそらくカンニングなんてしていたら試験時間があっという間に終わってしまうのだろう。
悪いことはするもんではない。
CASECの試験でさらに良いな、と思ったのは、TOEICや英検だとどのくらいの実力ですよ、というのが分かる、その目安にもなるところだった。
僕も「CASEC」という名前を初めて聞いたように、まだあまり知られていないというのが現状の試験なので、企業や大学などに見せてもいまひとつ反応が分からないところがあるのは否めないだろう。
そういう時に、TOEICだと何点ぐらい、英検だと何級ぐらい、という目安が、CASECのスコアと照らし合わせれば分かるようになっている。
これは有り難いことだ。
例えば、いずれTOEICを受けようと思っている時に、自分が今どのくらいの実力を持っているかが分かれば、TOEICを受ける際にも目標点数が明確に分かるようになるし、その目標点数に合った教材を選定して勉強する事ができる。
これは、TOEICを受ける前に、実力試しとして受ける試験としても、とても有効なものだと思った。
値段も、交通費のことを考えると、半額で収まるし、なによりも、いつでも受けられるというのが最大の魅力だった。
動作環境が整っているパソコンさえあれば、こんなに気軽に受けられる試験、受けたほうが良いに決まっている。
僕は、くじかれたヤル気を一気に吹き返して、がぜんCASECに挑戦する闘志を燃やした。
公式のテキストなどはまだあまり整っていないようではあったが、比較的安い金額で受けられるので、まずは自分の実力試しに丁度良いと思って、ひとまず何もないまっさらな状態で、自分の英語力がどの程度のものか、やってみることにしたのだ。
TOEICの試験などは2時間ぐらいの時間を必要として、集中力を続かせるのが結構大変だ、などという話を耳にするが、CASECは50分程度で終わるという。
しかも、試験を解いていく間に、その人の実力に合わせて問題が変化するというのだ。それゆえに、短い時間、少ない問題で、正確な英語力を判定してくれるらしい。
要するに、あれだな、と思った。
視力検査で、「0.8」が2つ連続で見えていなかったのに「1.0」のところを指して確認するなんて事がないのと同じで、例えばTOICEが「0.1」から「1.5」まで全ての視力検査の「C」の空いている場所を答えさせるのに対して、CASECは「0.8」位から初めて様子を見て、この人はどのくらい見えるのかな、と測っていく、というイメージだろうか。
無駄を省いて、正確性を上げるという良い手法だと思う。
受験者の負担を、金銭面でも、受験に行く手間という面でも、試験問題の量という面でも、軽くしてくれている、良い試験なのではなかろうか。
ますます興味をもった僕は、まずは一度受験してみようと思い、申込をすることにした。
もう、本当に全てがあっという間だった。
まず、クレジットカードで支払う場合には、申込と支払が完了して、すぐに受験できるようになる。
あっという間に試験が始まり、心の準備も何もできぬまま、言われるがままに試験問題を解いていく。
1時間もかからずに試験は終わり、その直後に結果が出る。
これも、ドキドキしながら結果が郵送されるのを待つような、あの感覚など丸きり無視したスピード感だ。
緊張も何も無く結果が光速で届く。
初めての受験で、しかも、こういった試験そのものが何年ぶりかというぐらい久しぶりだった僕は、試験中にど忘れや不手際で何度か焦ってしまった。
また、試験の勝手がいまひとつ分かっておらず、ぐずついてしまった問題があったり、操作方法を誤ってミスしてしまった問題もあった。
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そういった言い訳を入れつつ、僕の点数は437点だった。
これは、TOEICだと350点程度のもので、正直、微妙なところだった。
低い!という印象は否めなかったが、評価によると、どうにか日常会話はできるぐらいの実力はもっているという事になるらしい。
英語が得意という自覚は全く無く、むしろ苦手意識の方が大きかったが、日常会話ぐらいはできるのか、と思うと、悪くはないような気もしてきた。
しかしビジネスシーンではまだまだ実力不足という事だったので、これをベースに、ここからどこまでスコアを伸ばせるかチャレンジしたい気持ちになった。
すぐに結果が出たその分析情報は非常に細かく、自分がどこが弱いのか、どのあたりを中心に力をつけていかなければならないのかなど、そういったことがよく分かるようになっていた。
僕が弱いのはリスニングだった。
選択問題、ディクテーション、どちらもボロボロだった。
この力を身につければ、スコアを上げるのは勿論、相手の話す事が分かるようになるという事だから、きっと円滑に会話を進めていくためには必要不可欠な能力になるだろうと踏んだ。
そして僕は、リスニングの学習に重きを置いて勉強する事にした。
これは、ただひたすら暗記すれば点数が伸びていくリーディングとは違い、かなり難しいことだったが、僕は英語のニュースを聞いたり、英語の映画を字幕無しで鑑賞したり、もちろんリスニングの訓練ができるTOEICなどの公式テキストを使ったりして、リスニング力を上げるべく工夫した。
そして、4ヶ月ほど経ち、僕はもう一度CASECを受けてみた。
するとリスニングのスコアがぐんと伸びて、今度は658点を取る事ができた。
おお、やればできるんだ!という事が分かり、僕はそれからも英語の勉強を頑張った。そして、海外ボランティアに応募し、自分の持つ熱意を試験官に伝え、英語も学習している事をアピールした。
倍率がどのくらいか全く分からず、果たして自分以外に手を上げた人間がいたのかどうかも怪しいが、とにもかくにも、僕はその試験に受かった。
自分の努力が実を結んだ瞬間だった。
引き続き英語学習は頑張り続けて、開発途上国の子どもたちにテニスの楽しさを届けるべく、頑張ってこようと思っている。
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